著者
武田 寛生
出版者
静岡県埋蔵文化財センター
雑誌
静岡県埋蔵文化財センター 研究紀要 第2号
巻号頁・発行日
no.2, pp.1-12, 2013-06-28

古代の寺院跡や瓦窯の発掘調査で、最も多く出土する瓦は平瓦と丸瓦である。しかし、静岡県における古代瓦の研究は、軒丸瓦・軒平瓦を対象とするものが主流であり、近年資料数が増加しているにも関わらず、平瓦と丸瓦に関しては、未だ不明な点が多く残されている。本稿では、県西部にあたる遠江から出土した平瓦と丸瓦を対象に、製作技法などから分類を行い、その年代や分布の特徴を明らかにした。