著者
Yutaka KOJIMA Toshiki KAMANO Kazuhiro SAKAMOTO Yuichi TOMIKI Masahiko SUGANO Tomoo WATANABE Atsushi OKUZAWA Shinji KASAMAKI Naohito TAKITA
出版者
Japanese College of Surgeons
雑誌
Nihon Gekakei Rengo Gakkaishi (Journal of Japanese College of Surgeons) (ISSN:03857883)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.648-651, 2005-08-30 (Released:2009-08-13)
参考文献数
18
被引用文献数
4 6

症例は75歳, 男性。平成16年10月4日, 自慰行為で肛門にヨーグルトの瓶を挿入したところ, 抜去できなくなり10月6日近医受診。摘出困難で10月7日に当院紹介, 同日入院となった。腹部に圧痛, 腹膜刺激症状は認めず, 直腸指診で異物を触知した。腹部単純X線検査で直腸内に径5.7cm長さ10cm大の異物が認められた。入院後, 経肛門的に用手, また大腸内視鏡を用いて摘出を試みたが摘出できず, 腰椎麻酔下で児頭吸引器を使用し経肛門的に摘出した。術後経過良好で翌日退院となった。経肛門的直腸異物の摘出に, 今回用いた児頭吸引器は, 有用な一方法であると考えられた。
著者
Masakazu AOKI Natsuki TOKURA Tatsuo TERAMOTO Kazuo KOBAYASHI
出版者
Japanese College of Surgeons
雑誌
Nihon Gekakei Rengo Gakkaishi (Journal of Japanese College of Surgeons) (ISSN:03857883)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.113-117, 2004-02-28 (Released:2009-08-13)
参考文献数
17

肝嚢胞に対する手術は従来, 肝部分切除術, 嚢胞前壁切除術, 開窓術などが行われてきたが, 遺残する嚢胞内壁からの滲出液の分泌が術後の難治性腹水や再発の原因となり, しばしば問題となることがある。今回われわれは, 多発性肝腎嚢胞に対して, 従来の方法に加え, 嚢胞液の分泌能廃絶のためアルゴンビームコアギュレーター (argon beam coagulator : 以下ABC) を用いて嚢胞内壁に焼灼凝固を加え良好な結果を得ることができた。症例は44歳, 女性, 右上腹部痛と経口摂取困難を主訴に受診。腹部CT所見では, 肝全体に大小多数の嚢胞を認め, 肝外側区は胃を圧排していた。胃の圧排症状の軽減目的で, 開腹下に肝外側区域切除術, 嚢胞前壁切除術, 開窓術を施行。さらにABCを用いて嚢胞内壁に焼灼凝固を加えた。術後6カ月の腹部CT上も嚢胞液の再貯留や腹水も認めておらず, 術後1年半経過した現在も自覚症状の再発は認めていない。