著者
大塚 作一
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

近年、表示機器の利用環境が多様化し、視覚特性を新視点で研究する必要が生じた。心理物理実験の結果、(1) HDR(ハイダイナミックレンジ)環境では弁別力が低下すること発見し、従来困難とされていた全体処理のみを用いてHDR画像からSDR(標準)画像への変換方法を開発した、 (2) 色対比の評価において2色覚と3色覚の構造が連続的に変化することを発見した、(3a) 曲面ディスプレイ利用時に個人差が大きい「曲面残効」と名付けた新たな錯視を発見した、(3b) 視覚と平衡感覚の統合能力が優れた人ほど本残効が起きやすい、(3c) 新しい視覚インタフェースの利用には慎重な検討が必要である、こと等の知見を得た。

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曲面ディスプレイを導入して、昨日久しぶりにノートPCのディスプレイを見たらコレになった。 > 凹面ディスプレイを観視したあとに平面ディスプレイを観視するとあたかも凸面であるかのように感じられる錯覚 https://t.co/s7lsugr4SE

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