著者
菊地 一樹
出版者
明治大学
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2019-04-01

法益侵害の発生が被害者(法益主体)の同意に基づく場合に、犯罪の成立は否定されるのが原則である。その根拠は、自ら法益処分を決意した被害者の「自律」の尊重に求められているが、その根拠と限界は十分明らかにされていない。本研究は、被害者の「自律」が犯罪の成否に与える影響を、具体的な問題領域の横断的な検討を通じて、理論的・統合的に解明し、法益主体の「自律」的な活動を過不足なく実現するための刑法理論を打ち立てようとするものである。

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>そこで、ドイツの判例・学説における議論を参照し、とりわけ近年支持を集めている可罰性肯定説の理論的な難点を炙り出すことで、我が国の議論にとっての示唆を得た。 https://t.co/ps2QkqEsbq

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