著者
大西 浩次
出版者
長野工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

多胡事象とは、近傍の星で確認された初めての重力マイクロレンズ現象である。標準的な銀河系構造で、このような現象が起きる確率は非常に小さい。しかし、「質量分布関数の低質量側が、標準モデルより大きい」と考えると、この現象が説明出来る可能性がある。実際、MOAグループによる重力マイクロレンズの探査による、近傍の褐色矮星によるレンズ現象の発見や「浮遊惑星」の発見などから、低質量側の質量分布関数が、標準モデルの2倍程度になる事が判った。これらより、多胡天体の正体は褐色矮星や浮遊惑星であると考えられる。これらは、近い将来、固有運動の測定によって明らかにされるであろう。

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