著者
村上 香
出版者
広島工業大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

アカモク原藻可食部の水溶性食物繊維含量は成熟に伴い増加し、成熟のピーク時は食物繊維の摂取に最適であった。一方、配偶子放出後の衰退期アカモクにも食物繊維が豊富に含まれており、持続可能な環境循環型食糧資源として活用が可能であることが示された。ラットへのアカモクの経口投与により、糞量・胆汁酸の増加と腸内細菌叢の変化が確認され、腸内環境改善が示唆された。さらに、血中総コレステロール(T-CHO)上昇モデルラットへの衰退期アカモクの調理・加工品の経口投与は、T-CHO上昇を90%抑制し、HDL-CHOを上昇させ、組織から肝臓へのCHO輸送を促進する脂質代謝への良好な影響が示唆された。

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