著者
小澤 京子
出版者
和洋女子大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究では、1780-1830年代のフランスの近代的都市空間に体現された時代特有の認識枠組を、「流れ」という鍵概念の下に明らかにした。具体的には、革命期からサン・シモン主義までの時代の都市構想において、「運搬・移動のための動線」や「建築物内の換気・循環」がいかに論じられたか、結果としていかなる空間が計画されたかを明らかにした。さらに、都市構想・建築理論への同時代の生命科学・化学的言説の影響が、その背景にあったことを見出した。そして、以上のような都市構想と科学的知の連関が、「労働する身体の管理」や「時間の認識と効率的な活用」という「近代的」な生権力や時間感覚に、いかに作用していたのかを解明した。

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最近は今までの自分の世界が壊れちゃうような「何か」との出会いを探している。夏休みには審査結果の出たHAKURONの書籍化作業に集中する必要があるし、自分の「背骨」としての研究計画(http://t.co/sOA976i6nY)もあるから、この夏学期こそ自己破壊のために滑走したい。

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