著者
塚本 直也
出版者
名古屋大学農学国際教育研究センター
雑誌
農学国際協力 (ISSN:13475096)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.2-8, 2018 (Released:2021-04-28)
参考文献数
7

環境問題は、公害に始まり、資源・エネルギーの大量消費による地球全体の環境問題、更には、将来世代の権利に及ぶ問題へと空間軸・時間軸ともに拡張された。並行して持続可能な開発の課題も、環境と経済の両立から、環境が経済活性化の駆動力となるグリーン経済の実現、そして得られた富が公平に配分される社会の実現へと進化した。その集大成として国連総会で決定されたSDGsの意義としては、1)民主的なプロセスで作成された目標を基に各国が実施計画を策定したこと、2)多様な発展レベルの国々からなる現実世界にマッチした目標であること、3)目標の相互関係の理解が進んだこと、 4)地域コミュニティでのローカライゼーションが行われること、及び5)環境保全が開発の配慮事項ではなく、環境保全を推進することで持続可能な経済・社会の構築に繋がることが明確化されたことが挙げられる。