著者
小林 俊将 山口 仁
出版者
岩手県水産技術センター
巻号頁・発行日
no.7, pp.19-24, 2011 (Released:2012-12-03)

稚ナマコApostichopus japonicusの生残に対するシオダマリミジンコTigriopus japonicusの影響を調べた結果、稚ナマコがシオダマリミジンコの攻撃に耐性を持つのは体長約3mm以上と推察された。また、珪藻があると、シオダマリミジンコの攻撃による稚ナマコの減耗が軽減される傾向が認められた。また、シオダマリミジンコは水温5℃~20℃の範囲では、水温が高くなるほど生育速度が速くなることが分かった。更に、水温10℃、15℃、20℃で採苗後3ヶ月間飼育した結果、水温20℃の試験区でシオダマリミジンコの大量発生と稚ナマコの大量減耗が観察された。
著者
小林 俊将 山口 仁 根田 幸三
出版者
岩手県水産技術センター
巻号頁・発行日
no.7, pp.15-18, 2011 (Released:2012-12-03)

海藻粉末、白陶土、脱脂大豆粉末、魚粉の配合割合が異なる11種類の配合飼料を6~9ヶ月令の稚ナマコApostichopus japonicusに与え、40~42日間の成長を比較したところ、白陶土65%、海藻粉末25%、魚粉10%の餌料を与えた場合が最も成長した。この配合飼料の粗タンパク、粗脂肪、灰分の含量はそれぞれ12.2%、1.4%、74.3%であり、マナマコ飼育には比較的低タンパクの配合飼料が有効であることが示唆された。