著者
山口 仁美
出版者
日本醸造協会
巻号頁・発行日
vol.108, no.10, pp.716-723, 2013 (Released:2014-04-25)
著者
久高 潤 堀川 和美 瓜生 佳世 松雪 星子 緒方 喜久代 河野 喜美子 山口 仁孝 山崎 省吾 渡辺 治雄 岩永 正明
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.79, no.11, pp.864-870, 2005-11-20 (Released:2011-02-07)
参考文献数
19
被引用文献数
5 7

食中毒及び感染性胃腸炎の潜伏時間と下痢, 嘔吐, 発熱, 腹痛, 頭痛等の臨床症状を集計し検討した.特に発生頻度の高い10病原体 (Norovirus, Salmonella, Vibrio Parahaemolyticus, Campylobacter jejuni, Clostridium perfringens, 腸管出血性大腸菌 (STEC), 腸管毒素原性大腸 (ETEC), Shigella sonnei/flex-neri (Shigella), Staphylococcus aureus, 嘔吐型Bacillus cereus) について解析を行った. 対象としたのは2000年1月から2004年12月までに九州10地区の衛生研究所管内で発生した646症例である. 調査の結果, 平均潜伏時間が最も短かったのはB. cereus (0.8h) 次いでS. aureus (3.3h), C.perfringens (10.7h) とV. parahaemolyticus (164h) であった. なかでもS. aurcusおよびB. cereusは6時間以内にV. para-haemolyticus, C. perfringensは24時問以内にほぼ全例が発症していた. 血便を示す例はSTECとShig-ella以外では殆ど見られなかった. 嘔吐の発現は高頻度群と低頻度群にはっきりと区別され, 高頻度群としてはS.aureusとB. cereusで, ほぼ全症例に見られNorovirusの71.5%, V.parahaemolyticusの56.1%が続いた. 低頻度群では最高でもC. perfringensの22.0%でありETEC, STECは5%前後であった. O157STECとO157以外のSTEC株を比較すると血便・腹痛・嘔吐では有意にO157に差が見られた (P-値0.01以下).今回の調査で各病原体による臨床症状の発現頻度を具体的な数値として示すことができたほか, 潜伏時間, 血便, 嘔吐, 発熱の4項目では病原体別に特徴的な発現頻度を有する事が判明した. 今回の結果は医療機関を受診するまでもない軽症者から入院を要した重症者, また輻広い年代が含まれることから, 保健所や衛生研究所が集団食中毒等の原因調査を行う際の有用な資料になると思われた.
著者
山口 仁
出版者
慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所
雑誌
メディア・コミュニケーション : 慶応義塾大学メディア・コミュニケーション研究所紀要 (ISSN:13441094)
巻号頁・発行日
no.67, pp.29-36, 2017-03

特集 : メディア・コミュニケーション研究における「マス」概念の再検討1 はじめに : 「ジャーナリズム」の認識論的な位相2 マス・コミュニケーションに対するジャーナリズム論的な視点3 能動性を持った「大衆(マス)」とマス・メディア, ジャーナリズム4 「支配的な」大衆(マス)は依然として存在しているのか?
著者
山口 仁
出版者
日本マス・コミュニケーション学会
雑誌
マス・コミュニケーション研究 (ISSN:13411306)
巻号頁・発行日
vol.74, pp.76-93, 2009-01-31 (Released:2017-10-06)
参考文献数
24

In this paper, I consider the media coverage of dioxin emissions i n Japan. The“disproportionality” i s one element of the moral panic, and this focuses on theextent to which the“ degree of public concern over the behavior i tself, the problemi t poses, or condition i t creates i s far greater than i s true for comparable,even more damaging actions (Goode & Ben-Yehuda 1994:36)”. But about socialproblems have high “uncertainty”, such as environmental problems i n therisk society, we are hard to explaining the “objective” risk of social problemsand reviewing the process of construction. In this paper, I would suggest a standard to consider“ uncertainly”, and applyto the media coverage of dioxin emission i n Japan.
著者
山口 仁一
出版者
早稲田大学
巻号頁・発行日
1997

制度:新 ; 文部省報告番号:甲1200号 ; 学位の種類:博士(工学) ; 授与年月日:1997-03-06 ; 早大学位記番号:新2453 ; 理工学図書館請求番号:2056
著者
地福 順人 山口 仁 柿木 稔男 野見山 琢磨 森川 大樹
出版者
崇城大学
雑誌
崇城大学工学部研究報告 (ISSN:13467867)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.89-93, 2003-03

本学では市内電車にも使えるように急カーブを浮上走行できる支持案内兼用の吸引形磁気浮上式鉄道の研究を行っている。急カーブを走行するには短いボギー台車が有利であるが、支持案内兼用形では短い電磁石では左右方向の電磁復元力が弱く、左右方向振動の抑制も困難であった。これに対し、鉄心を分割する方式によりこの欠点が改善できた。ここではこの吸引電磁石の電磁力特性の計算法について述べる。
著者
山口 仁一
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム学会誌 (ISSN:02850885)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.123-127, 2006-08-01
被引用文献数
1 2

近年,ロボットによる二足歩行実現技術は大きく進展を見せているが,その技術群の全体構成を外から知ることは困難であった.これは,同技術の進歩を担っていた組織が大学等から民間企業等にその主軸が移り,学会等での技術発表が積極的には行われなかったことに基因するものと思われる.しかしながら,年月が経ち,民間企業等における技術も,公開特許公報や特許公報としてその多くのものが公開されるようになってきた.そこで,本解説では,筆者とソニー株式会社が共有名義・共有権利持分で出願した,脚式移動ロボット関連の安定歩行実現技術について,資質を与える技術,体だけで動く技術,考えて動く技術に分類し,各技術を代表的な特許技術を例に挙げながらその全体構成を概説する.
著者
山口 仁一 高西 淳夫 加藤 一郎
出版者
The Robotics Society of Japan
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.11, no.4, pp.581-586, 1993-05-15 (Released:2010-08-25)
参考文献数
12
被引用文献数
8 28

We have been using the ZMP (Zero Moment Point) as a criterion to distinguish the stability of walking for a biped walking, robot which has a trunk. In this paper, we introduce a control method of dynamic biped walking stabilized by trunk motion compensating for the three-axis moment on an arbitrary planned ZMP. We developed a biped walking robot WL-12 RV (Waseda Leg-12 Refined V) and perfomed a walking experiment with WL-12 RV using the control method. As a result, we realized fast dynamic biped walking (walking speed 0.54 s/step and step length 0.3 m) on a flat floor. This walking speed is about 50 percent faster than that with WL-12 (Waseda Leg-12) which compensates for only the two-axis (pitch-axis and roll-axis) moment by trunk motion.
著者
柿木 稔男 山口 仁
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.331, 2009

小型軽量で永久磁石を組み込んだ省エネルギー型の常電導磁気浮上装置の開発をおこなっている。電磁石の鉄心を分割した分割鉄心のヨークに永久磁石を組み込んだ複合構造を採用しているので、案内力が大きく急カーブ走行時に大変有利である。さらに永久磁石により大部分の吸引力が賄えるので、省エネルギーで浮上安定状態を保持することが可能である。本論分では応用範囲を広げるため、従来の直流電源を二次電池に代替することでコードレス化し、その際の安定浮上時における荷重変化時の浮上特性及び案内力特性等の実験結果について報告する。
著者
柿木 稔男 山口 仁
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.190, 2008

小半径軌道を走行可能な小型軽量で省エネルギー型の常電導磁気浮上装置の開発をすすめている。電磁石の鉄心を分割した分割鉄心のヨークに永久磁石を組み込んだ複合構造を採用しているので、案内力が大きく急カーブ走行時に大変有利である。さらに永久磁石により大部分の吸引力が賄えるので、省エネルギーで浮上安定状態を保持することが可能である。起動時や軌道不正等の変動時に対する吸引力及び案内力は直流電源より供給するが、安定浮上した後はほぼ永久磁石による吸引力のみを使用するので、使用電力を小さくできる。本論分では安定浮上時において荷重を変化させた際の浮上特性及び案内力特性についての実験結果について報告する。
著者
小林 俊将 山口 仁
出版者
岩手県水産技術センター
巻号頁・発行日
no.7, pp.19-24, 2011 (Released:2012-12-03)

稚ナマコApostichopus japonicusの生残に対するシオダマリミジンコTigriopus japonicusの影響を調べた結果、稚ナマコがシオダマリミジンコの攻撃に耐性を持つのは体長約3mm以上と推察された。また、珪藻があると、シオダマリミジンコの攻撃による稚ナマコの減耗が軽減される傾向が認められた。また、シオダマリミジンコは水温5℃~20℃の範囲では、水温が高くなるほど生育速度が速くなることが分かった。更に、水温10℃、15℃、20℃で採苗後3ヶ月間飼育した結果、水温20℃の試験区でシオダマリミジンコの大量発生と稚ナマコの大量減耗が観察された。
著者
小林 俊将 山口 仁 根田 幸三
出版者
岩手県水産技術センター
巻号頁・発行日
no.7, pp.15-18, 2011 (Released:2012-12-03)

海藻粉末、白陶土、脱脂大豆粉末、魚粉の配合割合が異なる11種類の配合飼料を6~9ヶ月令の稚ナマコApostichopus japonicusに与え、40~42日間の成長を比較したところ、白陶土65%、海藻粉末25%、魚粉10%の餌料を与えた場合が最も成長した。この配合飼料の粗タンパク、粗脂肪、灰分の含量はそれぞれ12.2%、1.4%、74.3%であり、マナマコ飼育には比較的低タンパクの配合飼料が有効であることが示唆された。
著者
山口 仁美
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.108, no.10, pp.716-723, 2013 (Released:2018-02-13)
参考文献数
31

ニコチアナミンは高等植物に広く存在する非タンパク質構成アミノ酸である。近年,ニコチアナミンの抗高血圧作用が報告されており,食品に含まれるニコチアナミンの健康作用が期待され,様々な植物性食品における含量が報告されている。しかし,これまでの分析法には,醤油中ニコチアナミンを測定する上で問題があった。そこで,著者はマルチモードODSカラムのScherzo SW-C18を用いる高速液体クロマトグラフィー-タンデム質量分析法(LC-MS/MS)による,醤油およびその他の植物性食品のニコチアナミン分析法を確立したので,解説いただいた。今回示した分析法は,複雑なマトリックス(夾雑成分)の中から,イオン性で高極性の微量な機能性成分を,汎用的な手法で選択的かつ高感度に分析することを可能にしたものであり,食品中の他の機能性成分や危害要因の分析に,今後,この手法を応用できるので,ご一読いただきたい。
著者
伊藤 真二 山口 仁志 小林 剛 長谷川 良佑
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 = Japan analyst (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.45, no.6, pp.529-536, 1996-06-05
参考文献数
12
被引用文献数
14 10

グロー放電質量分析法(GD-MS)により,ニッケル基耐熱合金中の合金元素(Al, Si, Ti, V, Cr, Mn, Fe, Co, Cu, Y, Nb, Mo, Ta及びW)並びに微量元素(B, C, Mg, P, S, Zn, Ga, As, Zr,Cd, Sn, Sb, Te, Pb及びBi)の定量法を検討した.スペクトル干渉などについて詳細に調べた結果, Se, Agを除いてその影響がないことを確認した.JAERI CRM, NIST SRM, Bs CRMs, BCS CRMs及び自家製Ni合金標準試料の16種を測定し,表示値とGD-MS測定値から得られた相対感度係数(RSF)を評価した.RSF値による補正を行ったGD-MS定量値の正確さ(σ<SUB>d</SUB>)をファンダメンタル・パラメータ法-蛍光X線分析法(FP-XRF)による値と比較した結果, Cr, Feではやや劣るものの,そのほかの合金元素はFP-XRFによる定量値の正確さとほぼ同等であった.繰り返し分析精度は, P, Sを除いて相対標準偏差(RSD)で2.5%以内と良好な値であった.実用ODS合金MA 6000の合金成分の定量値は,FP-XRF定量値とよく一致した.又,有害微量不純物元素などの定量結果は,黒鉛炉原子吸光法による値あるいは化学分析値と一致し,本法がNi基耐熱合金の合金成分から微量成分元素定量に適用できることを確認した.