- 著者
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國眼 厚志
- 出版者
- 朝来市立山口小学校
- 雑誌
- 奨励研究
- 巻号頁・発行日
- 2011
○研究目的…本研究では安価で軽量、操作の簡単なマルチタッチスクリーンタブレットを持ちながらの机間巡視授業が技術的に可能かどうか、それを様々なOSとそれが搭載される端末を用いて検証し、実際の授業効果を確かめようとしたものである。○研究方法…マルチタッチスクリーンを採用しているタブレットでOSの異なる3機種、アンドロイド端末(ICONIA TAB A500)、iOS端末(iPad、iPhone4)、ウィンドウズ7端末(ICONIA TAB W500)を用いて無線でプロジェクターに投影可能かどうか、そして授業がスムーズに行えるかを検証した。○研究成果…アンドロイド端末においては高額なシステム(UCHIDA WIVIA等)を用いることで無線投影できる可能性も示唆されたが、現状では困難なことがわかった。iOS端末(iPad、iPhone4)では2通りの可能性が得られた。1つはAPPLE TVを用いてHDMI端子のあるプロジェクターに飛ばすことができた。パワーポイントと互換性のあるキーノートを用いてプレゼンテーションを行えば十分授業ができる確証を得た。もう1つは本体をソフトウェア的に改造しなければならないが、プロジェクターに接続されたウィンドウズパソコンに転送できることで授業が行えた。ただ、これは学校現場では少々使いづらいものであった。最後にウィンドウズ7搭載のスレートパソコンであるが、これも2通りの成果が出た。1つは無線ディスプレイのドングルを取り付け、飛ばすものである。これはメーカーの協力もあり確実に行えた。もう1つはTeamViewerというフリーソフトを用いて固定パソコンと同期させるものである。固定パソコンに接続された書画カメラを使うこともでき効果的であった。どちらも実現可能であるが、後者はCPUパワーに依存する向きがあるので次期OSと改良型スレートパソコンの登場に期待したい。授業はスムーズに行え、学習に遅れがちな児童の近くでパソコンを操作しながら進めることができた。