著者
太宰 潮
出版者
Japan Association for Consumer Studies
雑誌
消費者行動研究 (ISSN:13469851)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1-2, pp.43-66,88, 2008-03-31 (Released:2010-11-18)
参考文献数
45

本論は、消費者の価格反応が、内的参照価格からの比率と価格上位桁の更新によって大きく動くこと、またその反応に法則性があることを、直接質問によって収集したデータから実証するものである。内的参照価格の倍付近にある「キリのよい価格」において、「高くない」と感じる人は50%割前後まで落ちる、などの法則性を提示し、消費者が価格という刺激に反応する人数においてバランスが取られている様子を説明する。
著者
水野 誠
出版者
Japan Association for Consumer Studies
雑誌
消費者行動研究 (ISSN:13469851)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.57-77,100, 2006-12-15 (Released:2010-07-27)
参考文献数
28

日本社会の階層化に関する最近の議論は、マーケティングの実務家にとっても重要な意味を持つ。本研究は、1994年、1998年、2002年の3時点にわたって行なわれた消費者意識調査に基づき、階層帰属意識が様々な生活・消費意識に対してどのような影響を与え、それがどのように変化しているかを分析した。その結果、階層の代理指標として測定が容易な階層帰属意識のセグメンテーション変数としての有効性が示唆された。