著者
三浦 淳 湯浅 友典 相津 佳永
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.935-942, 2019-08-15

抄録 高照度光療法は約40年の歴史がある代表的な非薬物療法である。季節性感情障害,非季節性うつ病,概日リズム睡眠・覚醒障害などに有効である。治療方法は,角膜の位置で2,500ルクスとなる光を2時間,または10,000ルクスとなる光を30分間照射する。光源には以前は蛍光灯が使われていたが,最近では高輝度の発光ダイオード(LED)が使われている。LEDに多く含まれる短波長の光は,長波長の光に比べ,メラトニン抑制作用や生体リズム位相変位作用が強い。高照度光療法器は,以前は大型のボックス型しかなかったが,最近,サンバイザー型や眼鏡型というウェアラブルな機器が国内外で開発された。このため光療法中に他の活動もできるようになり,利便性が向上した。また旅行先への携行も容易となった。しかしウェアラブル光療法器の効果や安全性に関する研究報告は少なく,今後さらなる検討が望まれる。

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今は2000ルクス台の光を夕方まで浴びているのですが、そんな長時間浴びなくてもいいのかもしれない。ただ、減らして寝れなくなるのは嫌だ。 こちらの医療記事(有料)を読むと、以前は2500ルクスを2時間。今は10000ルクスを30分というのが一般的になってきたとある。 #光療法 https://t.co/M4O3XkZCrE

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