著者
内藤 朝雄
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.165-175, 2021-02-15

抄録 学校のいじめをモデル現象として,1) 群生秩序:集合的活性化輪郭が畏怖すべき規範の準拠点となる利害権力政治の秩序,2) 秩序の生態学モデル:複数の秩序が互いを環境として関係し合い位置付けあう生態学的な説明モデル,3) 人を生徒らしい生徒に変える自己裂開を伴う変換の連鎖としての学校らしい学校のコスモロジー,4) 自己裂開規範:自己を自発性の核心部分から裂け開いてしまうかのようなふるまいを倫理秩序の中心として強制し違背を許さない規範,についての理論を提示する。次にこれをもとに,構成要素を個体水準よりもミクロな内的メカニズムに設定し,それが個体水準を越えて,直接複数個体水準でまとまる現象を含めて説明するのに適した,IPS(inter-intra-personal-spiral)理論枠組とその可能性を展望する。ネットいじめは,1) 閉鎖空間の人間関係にネットが加わってブースター効果を及ぼすタイプと,2) 見ず知らずの被害者を不特定多数で攻撃するタイプに分ける必要がある。

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まじでどっちかというと、こういうのにはつかえんだろーや。 学校のいじめのメカニズム—IPS理論,群生秩序,コスモロジー,自己裂開規範を用いて (精神医学 63巻2号) | 医書.jp https://t.co/yquDOJJzcN
これ、学校関係者には百万回いいたい。常識の部類なんだけど、わかっていない人が多い。学校の「コスモロジー」にどっぷり浸かっているから、こんな簡単なことがわからないのかな。コスモロジー→https://t.co/gRYWZS5ElO https://t.co/dmEq1aMGcm
100年後に期待して、IPS理論を「紙と鉛筆だけ」でつくろう。 『精神医学』https://t.co/gRYWZS5ElO https://t.co/3v9bD04mkdに掲載した論文に、100年後への期待を書いたのかもしれない。読み返してみると、先走りすぎて一部SFになっている。自分が生きているあいだはむずかしいだろうな。 https://t.co/mOaaL4RiXo
この論文で「自己裂開規範」という概念を提出しました。内藤理論の新展開です。 https://t.co/gRYWZS5ElO https://t.co/3v9bD04mkd
共同〈世界〉など糞だ。そんなことは他人がとやかく言うことではない。人権のあるオレにカネと安全を出せ。それは一人一人のための道具としての公共システムの仕事だ。それができなければ公共システムが存在する意味がない。 糞のような共同〈世界〉とは何か?これを参照→https://t.co/gRYWZS5ElO
体制主流系Aで100の被害にあう→苦しむ者が受苦の共同体Bのなかで共に生きようとする→Bの群の〈世界〉の作用によりAの1000000倍の被害にあう、というケースが反体制系の反転救済集団にはよく起きる。 青は藍より出でて藍より青し。 べてぶくろ、東京シューレ 〈世界〉についてhttps://t.co/gRYWZS5ElO https://t.co/TNIiCKc5Hx

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