著者
津野 香奈美
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.177-186, 2021-02-15

抄録 近年,職場のいじめ・パワーハラスメント(パワハラ)は労働者の精神健康を害する大きな要因となっている。全国の労働局に寄せられる個別労働紛争相談の中で最も件数が多いのがいじめ・嫌がらせに関する相談であり,精神障害・自殺に関する労働災害の認定件数の中でも最も件数の多いものが,いじめ・嫌がらせ・暴行に関する事案である。そのような中,2020年6月には,企業に職場のいじめ・パワハラ防止を義務付ける法律が施行された。本稿では,職場におけるいじめ・パワハラ問題への理解を深めるために,いじめやパワハラの定義を整理した後,職場のいじめやパワハラを発生させる職場要因,および加害者要因について,これまでの研究で分かっていることを解説する。

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これ興味深かったですね。たとえば加害行為に無言の承認を与えるとか、理不尽な状況に耐えるという特殊な能力を身につけてしまうとか。 職場のいじめを発生させる組織要因と加害者要因 https://t.co/TTHnIKBdBo

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