著者
猪又 直子
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.158-160, 2016-04-10

summary納豆アレルギーは,IgE介在性アレルギーにかかわらず,摂取後約半日経ってから発症し,その多くが全身症状に発展する遅発性アナフィラキシー(late-onset anaphylaxis)の臨床型をとる.興味深いことに,患者の多く(約8割)はサーフィンやダイビングなどのマリン・スポーツ愛好家であり,納豆の主要アレルゲンであるポリガンマグルタミン酸(PGA)はクラゲの触手でも産生されることから,感作機序として「クラゲ刺傷による経皮感作」の可能性を疑っている.これまで「遅発性アナフィラキシー」という臨床型ゆえに,本症の診断は難しかったが,マリン・スポーツ歴の聴取は診断に繋がる有力な手がかりになるものと期待される.

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クラゲと納豆アレルギーとサーファー の関係。 https://t.co/vG4Jt7thWq
納豆アレルギーってあんまり聞かないよね。大豆アレルギーの人でも醤油や納豆なんかは食べられることが多いし。 そんなレアな納豆アレルギーは、クラゲから誘発されるらしい。 逆に、納豆アレルギーの人がクラゲでアナフィラキシーを起こすこともあるとか……人体は不思議 https://t.co/p2OTNOwhjv https://t.co/TV4365RpLm

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