著者
猪又 直子 大砂 博之 池澤 善郎
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.38-42, 2006-01-30 (Released:2017-02-10)
参考文献数
18
被引用文献数
2

26歳, 女性.カシューナッツを舌にのせた直後より, 舌のしびれ, 咽頭痛, 顔面の〓痒が出現した.既往歴にアトピー性皮膚炎, 気管支喘息はあるが花粉症はなし.検査結果ではカシューナッツについてCAP-FEIAがクラス2, プリックテスト(SPT)は強陽性を示した.カシューナッツと同じウルシ科に属するピスタチオは, 摂取時の症状はなく, CAP-FEIAはクラス2だがSPTは陰性, マンゴは摂取時に上口唇腫脹をみとめたがマンゴ果肉のSPTは陰性であった.以上よりカシューナッツによる口腔アレルギー症候群(OAS)と診断しカシューナッツを除去とした.除去後約1年でカシューナッツのSPTが陰性化したことから, 自験例では花粉抗原などの交差反応性よりむしろカシューナッツによる経口感作によって発症した可能性が高いと推察した.
著者
山口 絢子 猪又 直子 広門 未知子 嶋倉 邦嘉 塩見 一雄 池澤 善郎
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.49-53, 2007-01-30 (Released:2017-02-10)
参考文献数
12
被引用文献数
1

20歳女性.乳児期よりアトピー性皮膚炎.幼少時より生魚を接触した際に〓痒を認めたが経口摂取は可能であった.2年前に回転寿司屋でアルバイトを開始してから,数滴の魚液に接触しただけで手の腫脹が出現した.1年前からはシタビラメやサンマ,アジ,サケ,ホッケ,ブリを加熱調理して摂取時に口唇〓痒や腫脹,アナゴ摂取時に喉頭閉塞感や嗄声,エビやカニを摂取時に口唇腫脹,アワビに似た貝を摂取時に喘鳴や嗄声,呼吸困難,全身性蕁麻疹が出現した.特異IgE抗体やプリックテストでは硬骨魚綱,甲殻鋼,軟体動物等多種で陽性.焼シタビラメによる口含み試験では口唇違和感が出現し,経口負荷試験では口唇腫脹や喉頭閉塞感,嚥下困難感,腹痛が出現した.パルブアルブミンとコラーゲンに対する血清特異IgE抗体は,ELISA法にて検出.以上よりシーフードによる職業性の接触蕁麻疹と口腔アレルギー症候群と診断した.
著者
田中 理子 猪又 直子 松浦 みどり 石田 修一 鈴木 亜希 蘇原 瑞恵 相原 道子
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.63, no.9, pp.1258-1264, 2014-11-01 (Released:2017-02-10)

20歳女性.感冒のためジェルカプセルの市販感冒薬を内服開始後5日目に,ヨーグルト摂取後に同薬を内服し,その5分後より頸部に熱感や〓痒を自覚した.次第に全身の潮紅,腹痛,呼吸苦が出現し意識を消失したため,前医に救急搬送された.アナフィラキシーショックの疑いで当科に紹介受診となった.血液検査でImmunoCAP^[○!R]ではゼラチンがclass 4,牛乳は陰性であった.プリックテストでは牛乳は陰性で感冒薬が陽性となった.感冒薬の全成分のプリックテストではゼラチンのみ陽性であり,感冒薬のカプセル成分であるゼラチンによるアナフィラキシーと診断した.ゼラチンアレルギーは,日本では1994年〜2000年頃,乳児期のゼラチン含有DPTワクチン接種によりゼラチンに感作された症例が多く報告されたが,自験例はゼラチン含有DPTワクチン接種後もゼラチン食品摂取での誘発はなく,感冒薬内服による感作が疑われた.ワクチンのゼラチンフリー化が進みアレルギーの報告は著減しているが,薬剤への添加により発症の可能性があるため注意が必要である.
著者
猪又 直子 大砂 博之 池澤 善郎
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.38-42, 2006
被引用文献数
3

26歳, 女性.カシューナッツを舌にのせた直後より, 舌のしびれ, 咽頭痛, 顔面の〓痒が出現した.既往歴にアトピー性皮膚炎, 気管支喘息はあるが花粉症はなし.検査結果ではカシューナッツについてCAP-FEIAがクラス2, プリックテスト(SPT)は強陽性を示した.カシューナッツと同じウルシ科に属するピスタチオは, 摂取時の症状はなく, CAP-FEIAはクラス2だがSPTは陰性, マンゴは摂取時に上口唇腫脹をみとめたがマンゴ果肉のSPTは陰性であった.以上よりカシューナッツによる口腔アレルギー症候群(OAS)と診断しカシューナッツを除去とした.除去後約1年でカシューナッツのSPTが陰性化したことから, 自験例では花粉抗原などの交差反応性よりむしろカシューナッツによる経口感作によって発症した可能性が高いと推察した.
著者
山口 絢子 猪又 直子 広門 未知子 嶋倉 邦嘉 塩見 一雄 池澤 善郎
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.49-53, 2007
参考文献数
12

20歳女性.乳児期よりアトピー性皮膚炎.幼少時より生魚を接触した際に〓痒を認めたが経口摂取は可能であった.2年前に回転寿司屋でアルバイトを開始してから,数滴の魚液に接触しただけで手の腫脹が出現した.1年前からはシタビラメやサンマ,アジ,サケ,ホッケ,ブリを加熱調理して摂取時に口唇〓痒や腫脹,アナゴ摂取時に喉頭閉塞感や嗄声,エビやカニを摂取時に口唇腫脹,アワビに似た貝を摂取時に喘鳴や嗄声,呼吸困難,全身性蕁麻疹が出現した.特異IgE抗体やプリックテストでは硬骨魚綱,甲殻鋼,軟体動物等多種で陽性.焼シタビラメによる口含み試験では口唇違和感が出現し,経口負荷試験では口唇腫脹や喉頭閉塞感,嚥下困難感,腹痛が出現した.パルブアルブミンとコラーゲンに対する血清特異IgE抗体は,ELISA法にて検出.以上よりシーフードによる職業性の接触蕁麻疹と口腔アレルギー症候群と診断した.