著者
藤沼 康樹
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.888-891, 2014-10-15

症状や不安などを訴えて患者が外来受診した場合,通常は問診,身体診察,診断に必要な検査を経て,医学的診断をして治療を行うというのが,通常医学教育において教えられる診療のプロセスである.しかしながら,このプロセスをニュートラルに行うというより,問診や身体診察の時点で作業仮説としての診断を絞り込みつつ,同時に,見逃すと大変なことになる危険な疾患を除外するというプロセスを臨床家は重視している.たとえば,胸痛の訴えのある患者において,症状と経過からは「病気っぽくない」が「念のため」冠動脈疾患,胸膜炎などの重大な疾患を除外したいと思うだろう.これらを除外した場合に,臨床家はまずホッとするものである

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見逃してはいけない疾患を除外した後の外来戦略—プライマリ・ケア外来診療において (JIM 24巻10号) | 医書.jp https://t.co/nITdoj4qJu

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