著者
池田 修一
出版者
医学書院
雑誌
BRAIN and NERVE-神経研究の進歩 (ISSN:18816096)
巻号頁・発行日
vol.67, no.7, pp.835-843, 2015-07-01

2013年6月〜2015年3月までの期間に,われわれは子宮頸がんワクチン接種後の副反応を呈している76名の女児を診察した。主症状は頭痛,全身倦怠感,四肢の筋力低下,立ちくらみ,起床困難,手足の疼痛であり,初回接種から本症状発現までの平均期間は5.5カ月であった。頭痛・全身倦怠感は起立性調節障害,四肢の疼痛は複合性局所疼痛症候群(CRPS)の症状として説明可能であり,病態の背景には末梢性交感神経障害が存在すると考えている。

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