- 著者
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廣畑 俊成
- 出版者
- 医学書院
- 巻号頁・発行日
- pp.568-575, 2021-05-01
慢性進行型神経ベーチェット病では,認知症様の精神神経症状や小脳性運動失調が徐々に進行し,寝たきりになる。脳脊髄液インターロイキン6(IL-6)が持続的に異常高値を示すとともにMRIで脳幹部の萎縮を認める。診断上は,不全型以上のベーチェット病の診断基準を満たすことが必須である。治療ではステロイドやアザチオプリン/シクロホスファミドは無効で,まずメトトレキサートによる治療を行い,効果不十分な場合はインフリキシマブを追加併用する。