著者
八瀬 善郎
出版者
医学書院
雑誌
神経研究の進歩 (ISSN:00018724)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.867-868, 1978-07-10

筋萎縮性側索硬化症(ALS)は,一般にはほぼ一定の頻度(有病率で人口10万当り2〜6)で世界各地にみられるが,西南太平洋に集積発症を示す地域が2か所確認されている。すなわちマリアナ群島のグアムと本邦紀伊半島南部である。これらALS多発地域は(奇しくも地理的に,マリアナ火山帯上にある),ALSの成因解明上きわめて重要かつ興味ある研究分野で,過去20年間種々な方面から研究が進められてきた。これらの地域の最近10年間の疫学的知見は,ALS発症に,外的(環境)因子が重要な関わりをもつことを示唆しており,両地域の詳細な比較検討は,ALS病因解明と治療への重要な手がかりとなろう。

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去年勉強してて知ったんだけど、世界的なALSの二大集積地に日本の紀伊地方南部が数えられるらしい(他方はグアム) そんな名前がついてたのか →ソースhttps://t.co/w2mKrKw7ne https://t.co/TTmjx3Ehxx

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