著者
安原 隆雄 伊達 勲
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.1093-1104, 2021-09-10

Ⅰ はじめに 脳神経外科手術では,手術部位感染(surgical site infection:SSI)がほとんど起こらない血管内治療を除くと,開頭術,穿頭術,脊椎脊髄手術,経鼻内視鏡手術,水頭症手術,小児脳神経外科手術,その他,さまざまな術式においてSSIを完全に制御することは困難である. 本稿では脳神経外科領域のSSIについて,まず,2018年と2019年に行われた本邦のアンケート調査結果および,脳神経外科領域に関して2020年に追補された『術後感染予防抗菌薬適正使用のための実践ガイドライン』の内容を簡潔にまとめる.次いで,脳神経外科領域で扱う医療材料について,新しい素材も含め,SSIに関する報告を示す.最後に,脊椎脊髄領域のSSIと予防,ならびに頭蓋底切除を伴う手術におけるSSI予防について,われわれの考え方・取り組みを紹介する.

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49巻5号「頭部外傷診療アップデート 」https://t.co/eKDLN2zaeO 総説「脳神経外科領域における手術部位感染」(安原隆雄先生,伊達勲先生) 脳外科における感染症の総説です.次回より6号ご紹介となります ※契約施設,電子版年間購読では下記リンクより論文を閲覧可能ですhttps://t.co/zzDt3vMhwh https://t.co/1YRZUXuUIp

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