著者
伊藤 加代子
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.281-283, 2011-03-15

1 . 更年期に現れやすい口腔疾患 更年期世代によくみられる口腔の疾患には,口腔乾燥症,味覚障害,舌痛症,顎関節症,歯周疾患などが挙げられる.実際,女性専門外来の医師にアンケート調査を行ったところ,“口が渇く”“味がおかしい”“舌が痛い”“顎が痛い”などの愁訴が多くみられた(図1)1).これらの症状が,女性ホルモンの減少そのものによって引き起こされているのか,あるいは閉経に伴うストレスが原因となっているのかは,よくわかっていない. 前述のアンケート調査によると,女性専門外来においては,口腔に関する愁訴をカルテに記載するのみで,歯科への紹介には至らないケースもあることが明らかになった.しかし,適切な検査を行って加療することで,口腔の症状が緩解するばかりでなく,更年期症状そのものが軽減する可能性がある. 本稿では,更年期世代の女性に現れやすい口腔疾患とその検査方法について概説する.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

@irony_j 私は更年期障害から味覚障害が来てると思ってます。デルタに感染したのは事実だと思いますが、日帰り含めて結構旅行してますよね。https://t.co/9Iktg1Ha1g

収集済み URL リスト