著者
日比野 将也 植西 憲達
出版者
メディカル・サイエンス・インターナショナル
巻号頁・発行日
pp.154-158, 2020-01-01

細胞内液pHは細胞外液pHよりも低く,細胞内で常に産生され続ける酸(H+)の影響を受けているが,複数の機構が働くことで細胞内液pHは一定の値を保つことができる。しかし細胞内液または細胞外液pHの極端な低下によりこれらの調節機構が破綻し,細胞に障害を及ぼす。細胞内液pHを上昇させる治療法として炭酸水素ナトリウムの投与があるが,これはかえって細胞内環境を悪化させる可能性がある。一方でTHAMは細胞内アシドーシスの悪化を避けることが期待されているが,臨床応用できるほどエビデンスは十分でない。

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