著者
原田 晋 佐々木 和実
出版者
金原出版
巻号頁・発行日
pp.371-376, 2018-03-01

36歳,女性,美容師。毛染めブリーチの使用直後に全身性のアナフィラキシー症状が出現した。プリックテストで毛染めブリーチ中に含まれている過硫酸塩が陽性を示したため,自験例を同剤によるアナフィラキシーと診断した。過硫酸塩は,遅延型アレルギーによる接触皮膚炎および即時型アレルギーでは吸入による喘息症状をきたしやすいことが知られているが,即時型反応の機序で接触により生じる接触蕁麻疹ないしアナフィラキシーの報告は少なく,とりわけ日本人における発症はまれである。しかし本邦でも,毛染めブリーチ剤の使用によって過硫酸塩による接触蕁麻疹ないしアナフィラキシーがおこりうることに留意するべきである。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

@hiroyuuuuu こういう感じかしら 毛染めブリーチ中の過硫酸塩によるアナフィラキシーの1例 (皮膚科の臨床 60巻3号) | 医書.jp https://t.co/CW7DRumQuN

収集済み URL リスト