著者
辻 大地
出版者
美術科教育学会
雑誌
美術教育学:美術科教育学会誌 (ISSN:0917771X)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.237-248, 2020 (Released:2022-04-01)
参考文献数
12

本研究では,認定こども園の3・4歳児クラスを対象にした「楽しかった思い出の絵」の保育実践を参与観察して,その実態を明らかにした。その結果,仮説で提示した幼児期前半期にあたる3歳~4歳ころまでは表象能力が目の前の事物に依存しているため,目の前にある形や色,素材などに直接関わることでイメージをふくらませる内容や,今・ここの目の前の出来事として遊べる内容を楽しむ傾向があることが確認された。また幼児期後半期以降にあたる4歳ころ以降は,表象活動が目の前の事物や出来事だけに依存しない言葉で考えることを楽しむ内容や,今・ここの自分とは異なる他者や過去の自分の立場になって考えて描くことを楽しむことが徐々にできることが確認された。

言及状況

外部データベース (DOI)

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【論文】 保育内容(造形表現)の描画活動の設定内容に関する仮説の 検証 -保育実践「楽しかった思い出の絵」の事例検証から- 辻の書いた論文がネットで読めるようになっておりました。 https://t.co/rGlXJox7SC

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