著者
山田 正己
出版者
バイオフィリア リハビリテーション学会
雑誌
バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集 第14回バイオフィリアリハビリテーション学会予稿集 (ISSN:18848699)
巻号頁・発行日
pp.51, 2010 (Released:2010-12-30)

誤嚥性肺炎を契機に嚥下障害と診断され絶飲食・経管栄養となった1症例において,経口摂取再獲得に向けて摂食介助方法を検討した.右麻痺,右側の顔面神経麻痺(痙性)のため体幹が右方に傾き,開口したまま嚥下しやすいことから?@食前後の口腔ケアと発声練習,?A座位姿勢の傾き補正,?B口唇閉鎖と息こらえ・うなずき嚥下を指導実践し,?C咳嗽訓練を継続的に行った.その結果,胃管抜去され肺炎を起こすことなく三食経口摂取することが可能となり,約1ヶ月で2kg以上の体重増加がみられた.看護学的視点で摂食・嚥下・呼吸状態を観察し,誤嚥しにくい体位や摂食介助方法を工夫することで経口摂取が可能となることが示唆された.

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