著者
安藤 進
出版者
バイオフィリア リハビリテーション学会
雑誌
バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集 バイオフィリア リハビリテーション学会第8回大会予稿集 (ISSN:18848699)
巻号頁・発行日
pp.6, 2004-08-07 (Released:2004-10-25)

年とともにボケが心配になります。物忘れが激しくなると、痴呆症に近づいているのではないかと不安に襲われます。誰にでもくる老化ではあっても、なかにはいつまでも頭のしっかりしている人がいます。脳の老化はどのようにやってくるのか。一方、脳の健康はどうしたら保たれるのか。脳の科学、特にシナプスの働きから脳の機能低下を理解し、シナプスの機能向上の鍵を知ることによって、脳の老化への対処法がみえてくるかも知れません。
著者
児玉 由美子
出版者
バイオフィリア リハビリテーション学会
雑誌
バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集 第17回バイオフィリア リハビリテーション学会 (ISSN:18848699)
巻号頁・発行日
pp.9, 2013-08-31 (Released:2017-07-22)

夭折のロックミュージシャン尾崎豊は死後21年を経た現在も多くの人々に影響を与えている。 家庭内暴力、自殺 更年期障害などからの立ち直りなど多くは精神的な問題を解決したとされる。尾崎豊の音楽が心拍数と自律神経に与える影響について、このほど実証実験を実施した。本学会ではその結果を分析報告する。
著者
滝沢 茂男
出版者
バイオフィリア リハビリテーション学会
雑誌
バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.1132-1133, 2013

<p><tt> 私はそれまでの障害を受容するリハ医学と異なり、障害の克服が可能なリハ手法があることを1987 年に知りました。そして、町のおじさん(私)の「リハ医学が間違っている。」という言葉は決して受け入れられないが、元市議が市長選で「私は脳卒中で倒れた人が母のするリハで元気に暮らしているのをみている。皆も身体機能を取り戻して、自立社会を作ろう」と訴えるのは受け入れられる。陽明学徒はそう考えました。そして結果を省みず実行しました。 </tt></p><p><tt> その問題提起を10 年以上前にし、研究を進めてきた結果、今日、50 年間リハ医学を進めてきた医師と国立リハセンター病院の元院長は、リハ医学改革の必要性を私と共に訴えています。そして「健側主導のリハの推進」という解決策を提案できるようになりました。 </tt></p><p><tt> 介護によるのではなく、多くの(高齢)障害者は障害を克服して自立生活できます。障害があっても多くの人が自立生活する時代に適合した社会技術(哲学・医学・工学・社会科学・法整備・行政)を模索し確立する。このことを青年諸君に期待します。</tt><tt> </tt></p>
著者
木島 英夫
出版者
バイオフィリア リハビリテーション学会
雑誌
バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2013, 2013

<p><tt> 過去40 年にわたる経験から、我々が研究を進める手法は中枢性の麻痺にたいして痙性発生を予防し、改善する効果があるものと考えられ、その機序の解明が望まれてきました。 </tt></p><p><tt> 我々は特定の一施設の入所者のみが、「インペアメントレベル(解剖学的機能損傷)からの日常生活自立」のためのリハビリテーションを実施でき、受益できるのではなく、日常生活を自立したいと願う全ての高齢障害者に提供できるよう願い研究を続けてきました。獲得した多くの公的研究助成を通じ、現在実施している我々の研究が社会に貢献できる日が近づきつつあると思っています。 </tt></p><p><tt> 研究を振り返ると、滝沢茂男氏は、政治家として大成することを嘱望された藤沢市の青年議員でした。高齢社会への深い洞察を持ち、広い視野を持っていたからこそ、誰も気づく事のなかった訓練結果と手法の特異性、そして手法のシステム化・プログラム化が可能なほどの合理性に気づき、市会議員の座を投げ打ち、引退する県会議長の出馬要請に応じることなく、この研究に取り組んできました。そして氏がこのプログラムを社会に提供するため持てる全ての手段を用いて奮闘する姿に感銘を受け、協力を惜しまず研究を共にしてきた多くの同志がおり、これら無私の活動の成果として、本日の講演会が可能になったと言えます。 </tt></p><p><tt> 氏の願いであり、我々の願いである「団塊世代高齢化による社会崩壊を防ぐ」が、手段提供の実現から国民意識の高まりを呼び起こし、実現できると確信しています。</tt><tt><b> </b></tt></p>

1 0 0 0 ご挨拶

著者
木島 英夫
出版者
バイオフィリア リハビリテーション学会
雑誌
バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.265, 2013

本調査研究の当初計画は,歩行器を用い,高齢者の歩行能力を維持し日常生活の自立をすすめるであった. 在宅での歩行器利用によるADL向上について,顕著な成績を上げ,終了したことは,高齢化が進み老後を心配する国民の不安を一部でも和らげるために,喜ばしい.テクノエイド協会から指導があり,「脳血管障害や下肢骨折を受傷した後でも,高齢障害者が自分で生活できる健康を取り戻すことを可能にする,老健施設で実施されているタキザワプログラムによる創動運動の実施に係る評価研究」を今回の研究に追加した.追加により,「介護・依存から自立へ」と題した我々の進めている研究を,研究助成の下で実施できたことは価値が高い. 研究結果が国民福祉向上に寄与できることを確信している. 藤沢市民病院開院以来高い効果を上げ続けてきた訓練手法の実施を,受傷後慢性期廃用性の後期高齢者に対し,藤沢市機能訓練会で藤沢の整形外科医師らが見てきたのと同様に,リハ医師をはじめ10人以上の専門家が実施現場で確認した. そしてその効果を,定性的評価とはいえ,評価し得たことは画期的である. 今後の研究の方向性,普及の必要性を公的に報告できたことは研究の進度に大きな影響を与える. 過去30年にわたる経験から,福祉用具研究開発実施(進捗)状況報告書に報告の通り,この手法は中枢性の麻痺にたいして痙性発生を予防し,改善する効果があるものと考えられ,その機序の解明が望まれる. 我々は特定の一施設に入所している入所者のみが,「インペアメントレベル(解剖学的機能損傷)からの日常生活自立」のためのリハビリテーションを実施でき,受益できるのではなく,日常生活を自立したいと願う全ての高齢障害者に提供できるよう願い研究している. テクノエイド協会の指導で研究し得たことにより,現在実施している我々の研究に新たな研究者の参加が可能になり,そして新たな研究者の参加は,研究をさらに促進するに違いない. 終わりに,滝沢茂男氏は,政治家として大成することを嘱望された藤沢市の青年議員であった. 高齢社会への深い洞察を持ち,広い視野を持っていたからこそ,誰も気づく事のなかった訓練結果と手法の特異性,そして手法のシステム化・プログラム化が可能なほどの合理性に気づき,市会議員の座を投げ打ち,引退する県会議長の出馬要請に応じることなく,この研究に取り組んだ. そして氏がこのプログラムを社会に提供するため持てる全ての手段を用いて奮闘する姿に感銘を受け,協力を惜しまず研究を共にしてきた多くの同志がいた. これら無私の活動の成果として,公的報告が可能になったとも言える. 氏の願いであり,我々の願いである「団塊世代高齢化による社会崩壊を防ぐ」を実現する為に,本年アムステルダムで開催される第一回世界リハビリテーション医学会(The International Society of Physical and Rehabilitation Medicine)において,我々は共に,「創動運動による寝たきりからの歩行再獲得と,団塊世代高齢化による社会崩壊を防ぐ為の方法の提案」(Re-acquirement of walking from bedridden by motivative exercise and proposition of the solution to the aging crisis)を発表する. 我々の研究が本研究報告を契機に今後ますます実りあるものになる事を確信している.
著者
滝沢 茂男
出版者
バイオフィリア リハビリテーション学会
雑誌
バイオフィリア リハビリテーション研究 (ISSN:13475568)
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.85-87, 2017
被引用文献数
1

<p> 著者の講演と著作を基礎に、「『介護依存から自立へ』を実現して、依存せざるを得ないとする高齢者の意識を変え、高齢者の増加を負の要因としない持続可能な超高齢社会の構築、そして新たな文明の確立に関する考察」を、次の諸点から述べています。</p><p> 1.門外漢の挑戦、</p><p> 2.米国で認められた方法特許、</p><p> 3.エイジングクライシスとライフステージの拡大:社会保障関係費逼迫の予見、人口ピラミッドが逆転することによる社会崩壊「AGING CRISIS」を指摘、「ライフステージの拡大」新たな神話の提案、「バイオフィリア」の語源、</p><p> 4.国際活動の推進、</p><p> 5.機序の解明に向けて、</p><p> 6.パラダイムシフト、</p><p> 7.二つのパラダイムシフトが必要、</p><p> 8.市民の要求、</p><p> 9.個の確立と自立</p><p> 江戸幕府を開いた徳川家康は「民はよらしむべし、知らしむべからず」を治世の要諦としました。以来、長い間日本人は、官への依存を美徳として、正しく情報を得て自ら判断し行動することはあまりありませんでした。個の確立と自立は望まれなかったのです。情報を伝えないことから始まった年金騒動を振り返れば、これは現在まで続いていたように思えます。国の借金は地方分を加えると1千兆円を超えています。もう官へ依存できない状態になっています。</p>
著者
滝沢 茂男
出版者
バイオフィリア リハビリテーション学会
雑誌
バイオフィリア リハビリテーション研究 (ISSN:13475568)
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.104-106, 2017
被引用文献数
1

<p> 本会は2013年10月14―15日に、在日本イタリア大使館と在イタリア日本大使館、福祉用具の総本山とも言えるテクノエイド協会・常陸宮正仁親王殿下を総裁に奉戴する日本障害者リハビリテーション協会の後援の下、イタリア共和国キエーティ市で第10回大会を開催しました。</p><p> 天正遣欧少年使節団、バチカン、ローマ帝国など日本とイタリアの間には、豊かな歴史や文化、そして交流があります。またバチカン、ローマ帝国というと12使徒といわれる少数の人々から始まった世界中に20億人を超える信者がいるキリスト教を思い浮かべます。さらに80歳を超える平均寿命という共通点もあります。</p><p> この開催に併せ、学会ホームページの更改を行い、我々は「2つのパラダイムシフトを実現する研究と成果の普及を目的とする」を公開しました。</p><p> すなわちこの学会の目的は、第1のパラダイムシフト「リハ医学の再構築」により、人類の長寿命化の世紀に、人類の福祉の向上に欠かすことのできない健康寿命の延伸を、複合領域(医学・工学(機械・情報)・社会科学)の研究推進を基礎に、「自律的リハビリテーション(リハ)手法をリハ医療に主導的手法として取り込む」事により、リハ医学の再構築を行い、第2のパラダイムシフト「高齢になって、障害を得ても自立生活を送り続けることができる、そうするという意識転換を実現する」を可能にするものです。</p><p> 我々のすすめる「リハ医学の再構築」を考えると、これまでの「我が国のリハ医学の人的変化:2012年までの10年ほどでリハ専門医が810人から1787人と倍増し、理学療法士が470%10万人以上に増加した。ひるがえって担当者の増加に伴い、減少すると思われる要介護者は2012年に554万人と2000年の218万人から倍増」の状況は、高齢者の増加が大きな要因とはいえ、リハ医療を再構築する必要があることを示唆しています。</p><p> いまは文字通り12使徒にもたとえられる少数の研究チームです。そうした現状ですが、我々の志は、歴史上初めて高齢者が年少者より多い社会(日本・イタリア・世界の多くの国々)において、研究を通じて2つのパラダイムシフトを実現し、超高齢社会を持続可能にすることです。</p><p> 20億人以上の信徒を持つようになったキリスト教を振り返れば、「塊より始めよ、少数のグループによる活動が歴史的成果を導く。」です。本大会がその基礎になったものと確信しています。読者諸兄のご参加を期待しています。</p>

1 0 0 0 開会挨拶

著者
滝沢 恭子
出版者
バイオフィリア リハビリテーション学会
雑誌
バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2013, 2013

<p><tt>開会に当たり一言ご挨拶申し上げます。</tt> <tt>この会は</tt>1996 <tt>年</tt>4 <tt>月に「寝たきり老人を歩かせる」の出版を期に牧田先生、遠藤先生、長澤先生、久保田先生を中心にソリ付き歩行器の開発に関わった先生方により発足いたしました。</tt> <tt>私が患者さんがよくなればいいという願いから、いろいろな機器利用による手法を実践してきたことを、本日お集まりの多くの先生方に研究の対象にしていただけますことを心からうれしく思っております。</tt> <tt>神奈川県との共同研究もあり、来年は日本医科大学を会場に開催される予定と伺っております。</tt> <tt>これも振り返れば、私自身はこうした研究対象になりうると思っていなかったにもかかわらず、昨年の木島先生のご挨拶にお話しいただきましたように、息子が市会議員を辞めて、青年会議所のOB会の席で木島先生にリハビリを手伝っていることを申し上げ、さらには日本臨床整形外科医会での展示をお願い申し上げたことから、藤沢市の整形の先生方の会でご説明の機会をいただき、会誌に掲載していただきました。</tt> <tt>これが私が神奈川県リハビリ学会で、長岡先生に実践の場を与えていただいた長岡病院の実状をまとめ発表するに至ったきっかけでした。</tt> <tt>夫は経緯からタキザワ式と名付けてくれましたが、機会あって福井先生と一緒に仕事ができるようになり、手法の特異性から、タキザワ式を認めてくださいました。</tt> <tt>そして研究会の会長にご就任いただきました。</tt> <tt>こうした経過もあり、「寝たきりにならないですむ、長く自立した自由な生活ができる」こうした事実を知らせることで市民の意識改革をしたいという息子の行動をみて、再び木島先生は金井先生とご相談のもとに日本臨床整形外科医会会誌に論文の形で実際を発表してくださいました。</tt> <tt>こうしたことから本日多くの先生にお集まりいただき、今後の研究をご指導いただけること、そして実際に導入される計画もあると伺い、心から感謝申し上げ、これからも現場で一人でも多く歩ける様にお手伝いしたいと考えています。</tt> <tt>実状等については後ほど資料を基にご説明させていただきます。</tt> <tt>どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。</tt></p>
著者
芝 忠
出版者
バイオフィリア リハビリテーション学会
雑誌
バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2013, 2013

<p><tt> 滝沢茂男氏が「かながわ中小企業センター」の「異業種交流センター」に見えたのは今から6年前の2000年のことでした。同氏が申請しようとする補助金の相談でした。最初は滝沢氏発案の機器を用いたプログラム化リハビリが何故、障害者や高齢者の自立化に役立つのか理解出来ませんでした。申請に関連する関係文献、とりわけ利用者の声を読みながら、「そういうこともあるのか」とすこし分かりかけました。 </tt></p><p><tt> 異業種交流センターは中小企業者や新規事業を考える人達の「思い」や「事業化」を支援するために異業種交流戦略を助言したり、ビジネスコーディネータを通じて実際にお手伝いする拠点です。そこで当面の補助金申請事務の支援とは別に、リハビリ機器の販売促進支援のためのプロジェクトを設立・支援することを決めました。これが「自立社会構築のための機器普及プロジェクト」です。 </tt></p><p><tt> プロジェクトが最初に手掛けた事業は横浜市港南区の公会堂を活用した地域公開の学習会でした。どしゃぶりの雨の中、集まった人達から、このリハビリ機器を実際に活用した経験を直接聞いて、「自立化」に本当に役立つのだということが分かりました。また大分での学会大会への参加等々から素人の私が段々と感化され、学会にも参加しました。同時に関連機器の使用方法や自立化の具体的なプログラムを巡っては学会や研究者の間で論争があることも分かりました。例えば福祉施設での講演会・実技披露を企画した際に、 </tt></p><p>① <tt>歩けても家族は高齢者をひきとりたがらない。 </tt></p><p>② <tt>歩いて事故になったとき施設の責任になる。 </tt></p><p>③ <tt>以上から希望を持たせることが良い事ではない。 などで講演できなくなりました </tt></p><p><tt>最終的には該当者が選択するわけですが、私は「タキザワプログラム」が経費も安く、現実的な方法だと思いますし、「社会的な自立化を目指す運動」を学会として展開しているということが、学術の研究だけにとどまらない実践的価値のある考え方です。 </tt></p><p><tt> さらに異業種交流活動での成果の一つの側面として種々様々な方々と友人になれたことです。 とりわけ私にとっては医療福祉関係は馴染みが薄く、価値ある人脈の出会いでした。今後も自立化支援のために「異業種交流戦略」を活用した関わりを持っていきたいと存じます。</tt><tt> </tt></p>
著者
鎌田 悠奨 滝沢 茂男 武藤 佳恭 田中 敏幸
出版者
バイオフィリア リハビリテーション学会
雑誌
バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.11-12, 2016

<p>近年, 脳卒中患者数の増加により理学療法士の負担が増加してきている. 私は患者が自ら行うことのできる創動運動が他のリハビリテーションよりも効果があることを示唆したいと考えた. 本研究ではその前段階として, 脳の錯覚を用いた新たな機能の獲得は可能かについて調べたいと考えている. そのため, ミラーボックスを用いたトレーニングの前後での書く能力の変化を測定し, 評価することで新たな機能は獲得可能かについて調べたい.</p>
著者
長澤 弘
出版者
バイオフィリア リハビリテーション学会
雑誌
バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2013, 2013

<p> 梅雨明け宣言が出された途端,太平洋高気圧の力をいやでも思い知らされている此の頃である.この暑い夏の盛りではあるが,第6回バイオフィリア リハビリテーション研究大会を開催するに至った.7年前に有志により発足した小さな研究会が,会員の努力により学際的な内容を多く含む会へと発展し続けていることは素晴らしいことであり,同時に研究成果を国民へ還元すべくさまざまな領域を含めた研究が進行中である.今回の研究大会が契機となり,さらに多くの賛同者および研究者が参入できるような成果をあげ,世界へ向けて発信できる研究大会になるようにと願っている.</p>
著者
滝沢 茂男
出版者
バイオフィリア リハビリテーション学会
雑誌
バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.109-122, 2013

<tt>一般的に歩行器は滑りやすい、歩行時に片方を持ち上げて進まなければならない、段差を越えにくいなど使用上の理由からリハビリテーションアプローチ、特に家庭内ではあまり利用されていないのが現状である。そこで我々は通産省:新エネルギー・産業技術総合開発機構より研究助成を受託し、総合リハビリテーション第15巻第6号に紹介した歩行器をさらに改良し、滑り過ぎず、段差を越え易いソリ付き歩行器を開発した。 特徴を1-7に示す。1、前輪に3度の傾斜角度でソリを取付け固定し段差を越え易くした。2、前輪に取り付けたスキー状の滑り板を前後移動することにより、床材の違いによる滑り板の摩擦の調節を可能とした。3、滑り板の後部を反らせることにより、歩行器の後退がいっそう容易となった。4、滑り板と安定脚の取付部に合成ゴムを挟んだ事により、接地がなめらかになった。 5、歩行器に取り付けた腰掛け板をシャワー椅子にも併用可能なよう、Uの字の切込みを入れたプラスチック板製とした。6、シャワー椅子としての使用も考え、後輪にストッパーを取り付けた。7、歩行器の支柱を差し込み式にし、使用者の身長に合わせて高さ調節できるようにした。 </tt><tt>東京大学医学部整形外科主管の治験を行った。治験委員会は後に、21世紀リハビリテーション研究会、バイオフィリアリハビリテーション学会、高齢市民が活躍するための社会技術研究会、International Biophilia Rehabilitation Academyの基礎となった。また使用の効果を論文等で明らかにした。 さらに、1995年度NEDO事業報告会では、パネラーを務め、ノーベル賞を受賞された江崎玲於奈氏と同席をし、記念署名を得ている。</tt>
著者
牧田光代
出版者
バイオフィリア リハビリテーション学会
雑誌
バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.1, pp.26, 2003

介護老人福祉施設において無作為比較対照試験によるタキザワプログラムの効果判定を試みた中間報告である。運動群25名、コントロール群23名で、全員女性であり、介護度、FIM、ROMにおいて2群間に大きな差は見られなかった。また、PAFEDによる心理試験では運動群はタキザワプログラムを受け入れていることが示唆された。
著者
(異業種グループ)自立社会構築の為の機器普及プロジェクト (バイオフィリアリハビリテーション学会内)自立社会構築の為の機器普及研究会
出版者
バイオフィリア リハビリテーション学会
雑誌
バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2013, 2013

<p>2005 <tt>年2月14日</tt></p><p><tt>場所:神奈川中小企業センター14Fホール、13F会議室</tt></p><p><tt>関内駅下車、JR・横浜市営地下鉄</tt></p><p><tt>主催・受託事業(異業種グループ)自立社会構築の為の機器普及プロジェクト </tt></p><p><tt> 独立行政法人 中小企業基盤整備機構・神奈川県異業種グループ連絡会 </tt></p><p><tt>共催 (バイオフィリアリハビリテーション学会内)自立社会構築の為の機器普及研究会</tt></p>
著者
山田 正己
出版者
バイオフィリア リハビリテーション学会
雑誌
バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集 第14回バイオフィリアリハビリテーション学会予稿集 (ISSN:18848699)
巻号頁・発行日
pp.51, 2010 (Released:2010-12-30)

誤嚥性肺炎を契機に嚥下障害と診断され絶飲食・経管栄養となった1症例において,経口摂取再獲得に向けて摂食介助方法を検討した.右麻痺,右側の顔面神経麻痺(痙性)のため体幹が右方に傾き,開口したまま嚥下しやすいことから?@食前後の口腔ケアと発声練習,?A座位姿勢の傾き補正,?B口唇閉鎖と息こらえ・うなずき嚥下を指導実践し,?C咳嗽訓練を継続的に行った.その結果,胃管抜去され肺炎を起こすことなく三食経口摂取することが可能となり,約1ヶ月で2kg以上の体重増加がみられた.看護学的視点で摂食・嚥下・呼吸状態を観察し,誤嚥しにくい体位や摂食介助方法を工夫することで経口摂取が可能となることが示唆された.
著者
斎藤 剛史 大森 茂樹 河原 常郎 倉林 準 八並 光信
出版者
バイオフィリア リハビリテーション学会
雑誌
バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集 (ISSN:18848699)
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.44-44, 2010

【目的】本研究は手関節と前腕における前腕回内外、手関節掌背屈の姿勢変化について、明らかにする事を目的とした.【対象】対象は前腕及び手関節に既往がない健常成人とした.【方法】前腕と手の姿勢変化について、3次元動作解析装置を用いて、6自由度で計測を行った.運動課題は肘関節90度屈曲位で、前腕回内外運動、前腕回内外中間位、最大回内位、最大回外位の各3肢位で手関節掌屈、背屈運動を施行した.【結果】前腕の回内位では、手関節背屈に比し、掌屈の方が明らかに大きいと言えた.また、手関節の掌屈角度は、前腕回内位に比して、回外位でより大きくなった.【考察】上肢全体の柔軟性を考える際には前腕の肢位を考慮した上で、日常生活動作や上肢機能の評価を行う必要があることが示唆された.
著者
大林 博美 佐宗 健二 川合 富士美
出版者
バイオフィリア リハビリテーション学会
雑誌
バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集 (ISSN:18848699)
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.53-53, 2010

T市内のA事業所における合同ケアマネ研修会である「医療的ケアを必要とする人を支援するケアマネジャーのための研修会」に参加したケアマネジャーの感想文を分析し、医療職出身でないケアマネジャーへの医療研修の必要性と、医療と介護の連携のためのシステム構築が重要な課題と考えられた。
著者
渡部 朋子 渡部 一郎
出版者
バイオフィリア リハビリテーション学会
雑誌
バイオフィリア リハビリテーション研究 (ISSN:13475568)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.1-4, 2007-08-25 (Released:2008-01-17)
参考文献数
10
被引用文献数
1

メタボリックシンドロームは,若年期から継続されてきた食•運動習慣によるところが大きい.大学生を対象に,アンケートによる身体,運動,食行動等の調査を行い,若年者の腹囲と食習慣の関係を腹囲要注意群と正常群に分け検討する.腹囲は身長,体重,ヒップ,BMI,最高血圧,肩甲骨下部皮下脂肪厚と有意に相関した.腹囲要注意群と正常群との比較検討において,最高血圧では腹囲要注意群が正常群より有意に高く,すでにメタボリックシンドロームの危険性を示していた.内臓脂肪の減少には,バランスの取れた食事と運動が大切であり,夜間間食をしないことが,有用であることが示された.
著者
福井 圀彦 木村 哲彦 滝沢 茂男
出版者
バイオフィリア リハビリテーション学会
雑誌
バイオフィリア リハビリテーション研究 (ISSN:13475568)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.27-32, 2006-03-31 (Released:2008-01-30)
参考文献数
27
被引用文献数
1

患側優先の神経筋促通法(法と略)によるリハビリテーション(リハ)を見直す必要がある.法の理論や手技は進歩に伴い,片麻痺の改善を期待させるが,診察現場で片麻痺患者を例に40年昔と現在と比較すると,診察結果は昔と変わっていない.法が治療に有効との感じを受けない.患側優先で総合的な協調運動を行う事は,運動パターンの正常化には適するとされるが,実用に繋がるまでに時間を要し,その間に健側・躯幹の廃用をきたす.健側優先の法では患側優先の場合よりも健側であるため放電による促通の効果が大きいとみられ,リハの途中で,廃用状態で臥床継続状態になってしまう患者が少なく,実用に繋がる事が多い.近年の神経幹細胞の新生力に関する研究から,神経幹細胞が,損傷部位の機能回復に役立つ事も解明され,健側優先の運動リハの持つ有効性の機序解明も期待できる.また,神経伝達物質産生細胞として,神経系リハの領域に影響を及ぼすと考察する.
著者
木村 哲彦
出版者
バイオフィリア リハビリテーション学会
雑誌
バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集 第16回バイオフィリアリハビリテーション学会予稿集 (ISSN:18848699)
巻号頁・発行日
pp.7, 2014 (Released:2014-02-01)

保健⇒医療⇒急性期リハビリテーション⇒回復期リハビリテーション⇒生活機能訓練(含介護老人保健施設内生活訓練)⇒療護・療養⇒特別養護・介護、他に救護これらの連携協力が不可欠であるが、一般の施設は、各々が独立した機関として機能していることが多く、必ずしも相互の連携が取れていない場合が多く見られ、介護に関わる福祉分野との連携が不十分な場合が多い。患者・障害者の立場で見れば、医療も療養も、リハビリテーションも保健-医療-福祉の同一線上にあり、区別されるべきものではない。リハビリテーション訓練・指導の機能を持つ機関は必要であり、機能回復を企図する時期と期間は不可欠で、Communityの大小に関わらずUnitとして存在する必要がある。小さくは一法人、或いは、市・区・町・村に於けるNetworkが必用と言ってよい。