- 著者
-
川辺 禎久
- 出版者
- 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
- 雑誌
- 地質調査研究報告 (ISSN:13464272)
- 巻号頁・発行日
- vol.63, no.11-12, pp.283-289, 2012-12-31 (Released:2013-03-21)
- 参考文献数
- 12
- 被引用文献数
-
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伊豆大島火山新期大島層群のいくつかの部層について,加速器質量分析法による14C年代測定を行った.山頂カルデラを形成したと形成したと考えられているS2期年代は1780±50yBPの年代値を示し,これまで考えられていたより200年から300年古い年代値を示した.N4期も同様に200年から100年ほど古い値を示す.それより新しいN1期,Y6期,Y5期,Y4期,Y2期は,これまでの推定年代,歴史噴火記録と整合的な値が得られた.S2期,N4期の年代がより古くなったために,S期からN期にかけてのテフラ噴出量から見たマグマ噴出率は,これまでの推定より小さくなった.それでもY期噴出率の約2倍の噴出率である.