著者
青柳 宏亮
出版者
日本カウンセリング学会
雑誌
カウンセリング研究 (ISSN:09148337)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.83-90, 2013 (Released:2016-03-12)
参考文献数
32

本研究では,心理臨床場面におけるカウンセラーのノンバーバル・スキルのひとつであるミラーリングの効果について検討を行った。実験協力者16人に対して,キャリア・プランについての模擬カウンセリングが実施され,カウンセラーのミラーリングと,クライエントの共感についての体験・評価との関連が分析された。その結果,カウンセラーがミラーリングを行った群は行わなかった群に比べてクライエントがより共感を認知しやすくなり,ラポールの形成につながるポジティブな印象・体験を有意にもたらすことが示された。これらの結果は,共感という現象の過程とミラーリングの関連をデータによって実証したものであると考えられた。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

飲み会で「NLPのミラーリングって効果あるのか?」という議論になって、気になって論文あさってみた。 効果はあるけど、動作を合わせるミラーリングよりは、ペースを合わせるミラーリングの方が効果があるみたいだね。 https://t.co/Lrfai45uiT

収集済み URL リスト