- 著者
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渡辺 晋一
- 出版者
- 公益社団法人 日本皮膚科学会
- 雑誌
- 日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
- 巻号頁・発行日
- vol.122, no.7, pp.1749-1754, 2012-06-20 (Released:2014-11-13)
細菌感染症の治療の際には,起炎菌に感受性がある抗菌薬を投与しなければならないが,感受性がある抗菌薬を投与しても,十分な治療効果が得られないことがある.それは抗菌薬の投与量が少なかったり,不適切な投与法のためと思われる.ここでは最近のPK/PD理論を解説し,抗菌薬の有効性と安全性を高め,また耐性菌の出現を抑えるための適切な抗菌薬の使い方を紹介する.また肝・腎機能低下時の抗菌薬の使い方も述べる.