著者
森戸 浩明
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.127, no.6, pp.1339-1344, 2017-05-20 (Released:2017-05-22)
参考文献数
18

39歳,女性.右大腿部をイトグモ(Loxosceles rufescens)に咬まれた.受傷後約6時間より局所の疼痛,発熱および全身の紅斑が出現し,受傷後約20時間で“red, white, and blue sign”がみられた.第30病日に長径約10 cmの最大潰瘍になったが,受傷後約4カ月には小潰瘍をのこして瘢痕上皮化した.イトグモは壊死性皮膚病変の原因となり,日本にも生息していることが知られている.自験例は,イトグモの確認と同定ができたイトグモ咬症(loxoscelism)の本邦第1例目である.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (8 users, 8 posts, 22 favorites)

<追記>12/22 「イトグモ(Loxosceles rufescens)によるイトグモ咬症(loxoscelism)の1例 」森戸 浩明、日本皮膚科学会雑誌、https://t.co/0yEZupGrTs

収集済み URL リスト