- 著者
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猪爪 隆史
- 出版者
- 公益社団法人 日本皮膚科学会
- 雑誌
- 日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
- 巻号頁・発行日
- vol.128, no.6, pp.1291-1299, 2018-05-20 (Released:2018-05-22)
- 参考文献数
- 23
- 被引用文献数
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免疫チェックポイント阻害剤は作用機序,効果,副作用において従来の治療とは全く異なる新しいがん治療薬である.最大の特徴は奏効例における効果の長さと,特異な治療関連有害事象(自己免疫現象)である.メラノーマ以外のがん種でも適応が拡大し続けており,画期的がん治療薬として注目を集めているが,解決すべき課題も多い.本稿では免疫チェックポイント阻害剤の特性,現状,今後の課題について解説する.