著者
浅田 秀夫
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.130, no.13, pp.2683-2688, 2020-12-20 (Released:2020-12-20)
参考文献数
3

帯状疱疹は,体内に潜伏感染していた水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)が再活性化して生じる疾患で,高齢者に好発する.神経痛様の痛みが先行し,小水疱を伴った浮腫性紅斑が片側性に知覚神経分布に一致して出現する.皮疹治癒後も疼痛や感覚異常が長期間残ることがある(帯状疱疹後神経痛:PHN).できるだけ早期に抗ヘルペスウイルス薬の全身投与を開始することが治療の基本となる.PHNには通常の鎮痛薬は無効であり,神経障害性疼痛の治療を行う.

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