著者
水越 美奈 松本 千穂 脇坂 真美
出版者
動物臨床医学会
雑誌
動物臨床医学 (ISSN:13446991)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.119-125, 2017-09-25 (Released:2018-09-25)
参考文献数
16

加齢により犬は人における年齢が関係する認知機能不全や認知症と同様な症状を示す。これらの臨床徴候は飼い主が排泄の失敗や睡眠と覚醒サイクル,見当識障害など実際的に観察することでわかることがほとんどである。6歳以上の健康な犬のこれらの徴候を調べたところ,CDSの徴候は年齢と共に上昇し,13歳で70%を超えた。また比較的若い6~9歳では雌より雄,14~18歳では未避妊雌より避妊雌,10~13歳では日本犬系より洋犬で高いことがわかった。さらに認知の低下は飼い主との散歩や遊びに関連することが示された。多くの飼い主は年齢と共に現れる行動変化について気づいていたが,これらについて相談する人はほとんどいなかった。相談しなかった多くの飼い主はこれらの行動変化は問題でないと感じていた。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (3 users, 3 posts, 3 favorites)

@coro_0920 @aporo_0922 なお、認知症との関連は初めて聞いたので調べてみましたが認知症と去勢、避妊手術の関連は見られないというのが一般的なようです。例えばこういうアンケート結果(これ一本では決まりませんがこういうものは複数あります) https://t.co/SEoq7jpMlq
『CDSの徴候は年齢と共に上昇し13歳で70%を超えた。比較的若い6~9歳では雌より雄,14~18歳では未避妊雌より避妊雌,10~13歳では日本犬系より洋犬で高い。認知低下は飼い主との散歩や遊びに関連することが示された』高齢犬の行動の変化に対するアンケート調査 https://t.co/kNVLEYuo3f

収集済み URL リスト