著者
藤堂 洋介
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.23-33, 2016-07-01 (Released:2016-07-02)
参考文献数
64
被引用文献数
1

大量の情報を取り扱う昨今,暗号は必要不可欠な技術となった.とりわけ高速に暗号化及び復号が可能な共通鍵暗号は幅広く利用されている.一方で共通鍵暗号の安全性は非常に発見的な方法で保たれている.すなわち多くの暗号学者が様々な角度から暗号解析を試み,誰も解読できなかったならば安全という考え方だ.これは逆を言えば,安全と信じられていた暗号がある日突然解読されることもあり得ることを意味する.本稿では共通鍵暗号の発展の裏にある創造と破壊の歴史を紹介するとともに,ブロック暗号『MISTY1』に対する世界初の理論解読法で利用された新技術を概観する.

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共通鍵素人なもんで、こういう記事もありがたい。 https://t.co/8tl5FDpXM6
2016年に電子情報通信学会Fundamentals Review(FR)に掲載された「共通鍵暗号の発展 -MISTY1をめぐる創造と破壊」が2019年度ベストオーサー賞を受賞しました。 FRは信学会ソサエティAが発行している解説論文誌で誰でも無料で読むことが出来ます。 https://t.co/IIh0HOjmOh
2 2 https://t.co/pORSTlxgm1
> 共通鍵暗号の発展 - MISTY1をめぐる創造と破壊 https://t.co/ap0FTFayqv

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