著者
塚田 健一郎 宮林 千春 古川 浩一 寺尾 ゆみ子 窪川 芳樹 綱島 勝正 青柳 豊
出版者
Japan Gastroenterological Endoscopy Society
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.48, no.6, pp.1215-1220, 2006-06-20 (Released:2011-05-09)
参考文献数
19
被引用文献数
2

内視鏡検査後に一過性全健忘をきたした3例を報告する.いずれも女性で,逆行性健忘と順向件健忘を呈した.意識障害はなく年余に渡る長期記憶も障害されていなかったが,現在の自分の状況を理解できなかった.家族は状況の理解に苦しみ不審の念に駆られ,また施行医も当惑した.原因として,内視鏡検査を受ける不安・緊急などのストレスが挙げられる.極めて稀な合併症と思われるが,知っておくべき重要な合併症と考えられる.

言及状況

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胃カメラの稀な合併症として一過性全健忘、いわゆる記憶喪失を起こすというのがある。 内視鏡検査自体のストレスが原因と疑われており、検査前後の記憶がすっぽり抜け落ちるというパターンが多い様子。 https://t.co/VOoGI3EM8j

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