著者
成田 亜希 阿曽 絵巳
出版者
保健医療学学会
雑誌
保健医療学雑誌 (ISSN:21850399)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.96-104, 2018-10-01 (Released:2018-10-01)
参考文献数
9
被引用文献数
1

理学療法士学生は高等学校卒業後,現役で入学する学生が多く,発達過程では青年期にある.青年期の自己像を形成する上で自尊感情,自己愛,対人恐怖心性が存在し,理学療法臨床実習においても,これらの要素が影響すると考えられる.そこで89 名の学生を対象に自尊感情・自己愛・対人恐怖心性が実習成績とどのように関係するかを調査した.各期実習において自己を肯定的に捉えている方が実習成績は良い結果であった.また最終実習でのみ,自己愛が高い学生ほど実習成績は良かった.対人恐怖心性と実習成績の間には負の関係性が示唆された.理学療法臨床実習では,社会性を身につけておくこと,かつ学生が自己に対して肯定的な感覚を持つことができるような指導をする必要がある.

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