著者
兵頭 一之介
出版者
日本補完代替医療学会
雑誌
日本補完代替医療学会誌 (ISSN:13487922)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.7-15, 2004 (Released:2004-04-27)
参考文献数
24
被引用文献数
4 2

世界的なインターネットの普及や予防医学,自己健康管理への関心,患者の治療選択における自己決定意識の高まりなどから,近年,補完代替医療(CAM; Complementary and Alternative Medicine)の利用者が急速に増加している.わが国のがん患者においてCAMのうち最も利用頻度の高いものは健康食品で,情報もこれに偏っているが,臨床試験で有効性を確認されたものはほとんどない.先進諸国では西洋医学的手法に則ったCAMの有効性を検証するための臨床試験を遂行しようとする機運が広がっている.米国補完代替医療センターでは,現在,多くの臨床試験が行なわれており,我が国でも厚生労働省がん研究助成金によるがんのCAMに関する研究班が設けられ,金沢大学医学部に我が国初のCAMの専門講座が開設され,この分野の本格的な研究がスタートしている.

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