著者
渡邉 映理 木村 真理 今西 二郎
出版者
日本補完代替医療学会
雑誌
日本補完代替医療学会誌 (ISSN:13487922)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.9-16, 2013 (Released:2013-04-13)
参考文献数
13

目的:心理,生理,免疫指標等により,緑茶飲用効果を包括的に評価すること. 方法:試験デザインは無作為化クロスオーバー試験とした.対象者は,パソコンによる疲労負荷作業を 120 分間実施した後,抽出した緑茶または水を飲用した.試験開始時,疲労負荷作業後,緑茶または蒸留水飲用 30 分後の 3 回で,採血,事象関連電位測定,質問紙記入を実施し,比較した.心拍測定を行い,HF, LF/HF 値の平均を算出した. 結果:疲労状態の時に緑茶を飲用すると,飲用 30 分で,副交感神経が優位になり,注意力が改善され,NK 活性が一時的に上がり,自覚的な疲労,特に精神疲労が回復するという効果が示唆された. 考察:本研究によって緑茶の疲労回復効果を心理,生理,免疫指標により包括的に示すことができた.このことから,緑茶は,疲労回復に有用な飲料と考えられる.

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緑茶で疲労回復…C101の原稿追い込みのこの時期に、ぜひお手軽な疲労回復ドリンクとして水出し緑茶をどうぞ。(中身は京都府立医科大学の論文です) https://t.co/uhmj92I3qw

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