著者
川崎 雅子 坂寄 里紗 加茂 登志子
出版者
大阪大学大学院 大阪大学・金沢大学・浜松医科大学・千葉大学・福井大学連合小児発達学研究科
雑誌
子どものこころと脳の発達 (ISSN:21851417)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.71-78, 2021 (Released:2021-10-14)
参考文献数
25

PCIT(Parent-Child Interaction Therapy:親子相互交流療法)は,1970年代に米国で開発されたエビデンスに基づく心理療法である.I-PCIT (Internet-delivered Parent-Child Interaction Therapy:インターネット親子相互交流療法)は,ビデオ会議システムを利用してセラピストが自宅にいる家族に遠隔でセラピーを提供できるようにしたものである.コロナ禍において,特に発達障害児は,外出制限のあるストレスフルな状況下において問題行動が増加しやすく,それに伴い親の育児ストレスの高まりも危惧される.パソコンやタブレット等の日常的デバイスを用いて遠隔リアルタイムコーチングを行うI-PCITは,コロナ禍でも発達障害児とその親への継続的な支援が可能である.また,親が感じる治療への障壁が少ない点や般化のしやすさ等メリットは多く,発展性は高い.

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