著者
都築 伸介 豊岡 輝繁 景山 寛志
出版者
一般社団法人日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.25, no.9, pp.765-771, 2016 (Released:2016-09-25)
参考文献数
27
被引用文献数
2 1

硬膜下血腫を合併した低髄液圧症候群の病態は複雑で, さまざまな治療法および治療経過が報告されている. その理由は, 硬膜下血腫の病態が単一ではなく, また同一症例であっても治療を行う時期によって血腫の病態が異なるためではないかと推察される. 適切な治療を行うためには, 治療を開始する時点での血腫の病態を正確に把握することが重要である. われわれは血腫の病態を把握する目的で血腫腔内圧モニタリングを試みた. 結果, 血腫の病態が可視化され, これを正確に把握することが可能となり, 適切な治療を行い得た. 本法は保存的治療が無効な, 硬膜下血腫合併低髄液圧症候群に対する治療の選択肢となり得ると思われた.

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@pomemememememe @neuro_1919 @WM1WYaIY9Uuqwaf CSDHのオペ時に血腫は勢い良く排出されたのでしょうか?または空気/液体が引き込まれることはなかったのでしょうか。 以下の報告もあり、一概にEBP先行ではないことも確かです。 https://t.co/fnwocmmJRq また、低髄圧の診断基準(外傷学会や国際頭痛分類など)を満たしているのでしょうか。

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