著者
名畑目 真吾
出版者
小学校英語教育学会
雑誌
小学校英語教育学会誌 (ISSN:13489275)
巻号頁・発行日
vol.14, no.01, pp.131-146, 2014-03-20 (Released:2017-07-27)
参考文献数
11

本稿の研究は,小学校教員を志す大学生の英語活動に関する意識調査を報告し,大学における望ましい小学校教員養成を考える一助とすることを目的としたものである。この目的の下,小学校教員を志望する大学1 年生を対象に,小学校英語活動への印象,英語活動の実践に必要だと考える能力・資質,英語活動の実践のために大学で学びたいことの3 つを観点として,項目に対する5 段階評価と自由記述を含むアンケート調査を行った。その結果,協力した学生は小学校における英語活動の必要性は高いと感じている一方で,その多くは自身が教員になって活動を実践することへ不安を感じていることが明らかになった。また,協力した学生は英語活動の実践に様々な能力・資質が必要だと感じていたものの,その中でも特に発音を含む教員のスピーキング力が肝要であると考えている傾向にあった。英語活動の実践のために大学で学びたいことについては,多くの学生が4 技能に関わる自身の英語力を高めることや,指導法を学ぶための授業見学・実習などの機会が与えられることを強く望んでいた。さらに,英語活動における小中連携への意識が希薄である学生の存在も調査結果から指摘された。これらの結果に加え,協力者を英語の好き嫌いなどの属性で分類して比較した結果も踏まえて,本調査に協力した学生に対する望ましい教員養成課程の在り方について検討した。

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