著者
野島 義照 沖中 健 小林 達明 坊垣 和明 瀬戸 裕直 倉山 千春
出版者
社団法人 日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.115-120, 1992-03-31 (Released:2011-07-19)
参考文献数
5
被引用文献数
8 9

建築物の壁面につる植物を被覆させることによる夏期の壁面温度の上昇抑止効果を把握するための測定実験を行った。簡易建築物の南側につる植物で覆われた壁面とつる植物のない壁面とを設け, 壁面温度, 壁面での熱流の経時変化を, 晴れた日, 曇りの日, 晴れた日で室内は冷房, という3種類の異なった条件の日に計測した。そのうち1日の計測では, つる植物の葉からの水分の蒸散量, 地際の幹での樹液流速の計測, 熱赤外線ビデオカメラを用いた南側壁面全体の表面の温度分布の画像撮影をも行った。壁面の緑化により壁面の最高温度を約10℃低下させることができること等が確かめられた。また, 日中, 壁面緑化による壁面温度の低減量が大きくなるにつれて, 葉からの蒸散量も大きくなる傾向が見られた。

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@hiroyoshimura @ita_takashi @renho_sha 壁面緑化による建築物の壁面温度の上昇抑止効果の実証的研究 壁面の緑化により壁面の最高温度を約10℃低下させることができること等が確かめられた。 https://t.co/xLkXfSrJ30 周辺緑化 概要 効果 - 大阪府 屋上の表面温度50℃ → 36℃ 緑化階下の天井面温度33℃→28℃ https://t.co/uzG7yyrlUn

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