著者
松村 俊和
出版者
公益社団法人 日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.65, no.5, pp.595-598, 2001-03-30 (Released:2011-07-19)
参考文献数
37
被引用文献数
9 9

兵庫県の淡路島北部地域において災害復旧地・非整備地・圃場整備地の水田畦畔法面植生を調査した。種多様性は非整備地, 災害復旧地, 圃場整備地の順で高かった。種組成は圃場整備地で欠落する種があったが, 災害復旧地は非整備地と類似していた。種子散布型では圃場整備地は短距離散布型の種が少なかったが, 非整備地は短距離散布型の種が比較的多く侵入していた。圃場整備では表土を使用せず, 近くに種子供給源は存在していない。一方, 災害復旧地では表土を使用し, 近くに種子供給源が存在している。このように整備方法の違いは, 種多様性の保全に影響を与えていることが示唆された。

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