著者
富永 愛
出版者
特定非営利活動法人 日本乳癌検診学会
雑誌
日本乳癌検診学会誌 (ISSN:09180729)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.90-94, 2013-03-25 (Released:2015-05-01)
参考文献数
5

医療訴訟は年間700件以上になり,医療に関わる私たちは日本全国どこでも訴訟のリスクを無視できなくなっている。乳癌の臨床も例外ではない。視触診,マンモグラフィ,乳腺エコーを行っていたにもかかわらず見つけられなかった際には,「癌を見落とした」といわれる可能性がつきまとう。 しかし,一方で乳がん検診の受診率が向上するほど,適切に診断を行える医師数は不足し,乳癌を専門としない医師による読影や視触診は増加せざるを得ない。この矛盾のなかで,訴訟リスクを回避するために私たちはどうすればよいか。ここでは特に,これから検診に関わる乳腺エコーに焦点を当て,エコー所見が決め手になって,医療機関側の責任(精査義務違反)が認められた二つの判決を分析し,今後の乳がん検診と見落としのリスクについて問題提起を行いたい。また,今後,専門医制度の充実にともなって生じうる,学会の精度管理責任についても乳癌検診学会の役割と法的責任の観点から提言を行う。

言及状況

外部データベース (DOI)

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乳癌見落しが問題となった裁判例に見るエコー所見と精査義務 https://t.co/jd89iP3ha1
毎年エコーとマンモ健診欠かさなかった位だから、少なくともマンモに関しては過去画像と比較読影で答え合わせすれば色々思うところはあるだろうね。実際結構訴訟になってる事例もあるようで。https://t.co/XQS7mxpkwm

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