著者
末田 聖倫 池永 雅一 安井 昌義 宮崎 道彦 西塔 拓郎 三嶋 秀行 平尾 素宏 藤谷 和正 中森 正二 辻仲 利政
出版者
日本外科系連合学会
雑誌
日本外科系連合学会誌 (ISSN:03857883)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.205-209, 2010 (Released:2011-04-25)
参考文献数
7
被引用文献数
2 or 0

当院はHIV/AIDS先端医療開発センターであり,HIV感染者を手術する機会も多い.症例1は54歳,男性.スプレー缶を自ら肛門内に挿入し,抜去不能となり当院を受診した.用手的排出は不可能であり,緊急手術を行った.全身麻酔下,砕石位でE式開肛器とL字鉤を用いてボトルの蓋を確認し,ミュゾー鉗子で蓋を把持し,異物を摘出した.異物は直径5cm,長さ15cmのスプレー缶であった.術後4日目に退院した.症例2は49歳,男性.夜間に肛門から上肢を挿入後,下腹部痛が出現し,症状増悪したため当院を受診した.腹膜刺激症状があり,腹部X線検査でfree airを認め,消化管穿孔に伴う急性汎発性腹膜炎と診断し,緊急手術を行った.腹膜翻転部より口側5cmの直腸前面に裂創を伴う穿孔部位を認め,ハルトマン手術を施行した.術後14日目に退院した.自慰行為による直腸異物は時にみられ,穿孔所見があれば緊急開腹術も必要になる.直腸異物の2例を経験したので報告する.

言及状況

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経肛門的直腸内異物(アナルに入れたものが抜けない) 「近年の社会風潮の変化を反映し,異物の種類も症例数も増加傾向にある」(迫真) HIV感染者の直腸異物と直腸穿孔の2例 https://t.co/uIrHFMFemJ

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