著者
沖山 宗雄
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.247-253, 1981-11-30 (Released:2010-06-28)
参考文献数
12

西部熱帯太平洋の表層から採集された特異な形態をした後期仔魚 (体長13.9mm) について, 特に標徴的な頭部と胸鰭の性状に注目して形態の観察を行った.地理的分布および体節的特徴などから, この個体はアオメエソ科の深海底生性分類群チョウチンハダカ属に属すことが判明した.種名を暫定的にIpnops agassizi Garmanと同定した.この真表属性の仔魚と底生移行した個体との比較を通じて, 著しい生息域の変化に対応した変態の過程について検討を加えた.本属に特有の頭部背面に発達した平板状構造は, 仔魚期には正常に側面に位置する眼球に由来することが明らかとなった.

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The "eyes" are covered by a thin frontoparietal bone and CHANGES during development (spheres in juveniles, pancakes in adults; https://t.co/8tjHxU2bmj). A recent study suggested that these weird eyes help detect weakly bioluminescing food (

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