著者
金子 譲
出版者
一般社団法人 日本有病者歯科医療学会
雑誌
有病者歯科医療 (ISSN:09188150)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.39-44, 1992-11-30 (Released:2011-08-11)
参考文献数
15

高血圧症患者の歯科治療は危険性が高い。それは, 高血圧症は血圧が高いと言うことだけでなく, 高いことによって継発した脳と心臓の病態変化が歯科治療によるストレスによって生理的状態から逸脱し, 生命に危険な状態を生じることがあるからである。罹患率が高く, 無症状で推移する例もあり, 初診時に歯科で血圧をルーチンに測定しない現状から, 問診で高血圧症であることが分らない場合には思わぬ事故に遭遇することがある。したがって, まず患者が高血圧症であることを知ることが大切であり, 臨床はそこから始まる。本稿ではすでに高血圧症であると診断されている患者の歯科治療にたいして, 歯科麻酔科ではどのような対応をしているのか, すなわちどのような循環管理をしているのか, その基本となる考え方と方法を述べた。

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