著者
落合 恵美子
出版者
日本家族社会学会
雑誌
家族社会学研究 (ISSN:0916328X)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.39-51, 2004-02-29 (Released:2009-08-04)
参考文献数
30
被引用文献数
2 2

本論文の目的は, 徳川日本社会において結婚とは何であったかを明かにし, その基本的な特徴を示すことである。徳川時代の宗門人別改帳のデータベースを用いた歴史人口学的分析をその主たる方法とする。本論文は, 日本の結婚の三つの目立った特徴を描き出した。さまざまな側面における地域的多様性, 頻繁な離婚と再婚による流動性, そして一連のイベントからなる過程としての結婚という性格である。離婚はほとんど例外なく移行期に起きるので, 第2番目と第3番目の特徴は互いに関係している。移行期には嫁あるいは若夫婦は潜在的な両属性を保持していると考えられる。

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原稿書くにあたって論文読んでるんだけど「徳川日本社会」の一部地域では「子どもが生まれてから結婚するのが通例」「生涯独身(45歳まで未婚)の女性でも25%は子どもがあり、しかも多くの場合複数(平均3.2人)の子どもをもっていた」と書いてあり、「リベラル…」となった https://t.co/zeCmSY3Bw6
3 3 https://t.co/NTgOxGEkKD

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